このページでは、同人誌「パチェックロジック」をお持ちでない方でも
推理ができるように、原稿を描く前に作成したテキスト版を修正したものを掲載しました。
細かい部分は同人誌と異なりますが、基本的な要素は同じです。
ピンク文字の箇所は、原作「トリックロジック」における「キーワード」です。
「トリックロジック」では、「キーワード」を組み合わせることによって
「ナゾ」が生まれ、「ナゾ」から「ヒラメキ」を生み出すことによって推理します。
簡単に言ってしまえば、太字部分は推理にとって重要である部分。
ですが、当然その中にはミスリードも含まれていますので、ご注意を。
それでは、「パチェックロジック」の世界をお楽しみ下さい。
ある日のこと。
いつものようにふらりと大図書館を訪れた魔理沙に
パチュリーは地獄の閻魔から譲ってもらったという「アカシャ」と言われる本を見せた。
「アカシャ」とは、閻魔が人間の罪の軽重を計るために
外の世界で実際に起こった事件の全てを記録した書物。
ただし、「アカシャ」は事実をありのままに記すだけであり、
本当の真実は、そこから自分の力で見つけ出さねばならないという。
その中から、「歩く死体」と呼ばれる一冊の「アカシャ」を取り出し
この事件を解いてみろと言うパチュリー。
魔理沙は、果たしてこの「アカシャ」の謎を解くことができるのか。
以下がその「アカシャ」の記述である。
登場人物名は、パチュリーが身近な人物の名前に置き換えている。
登場人物
<紅魔館の住人>
パチュリー:読書が好きで、いつも大図書館に引きこもっている魔法使い。病弱。
レミリア:紅魔館の主。幼い容姿をした吸血鬼。パチュリーの親友。
咲夜:レミリアに遣えている、紅魔館のメイド長。時を操る能力を持つ人間。
美鈴:紅魔館の門番。武術の達人である妖怪。
<その他>
霊夢:博麗神社の巫女。幻想郷の異変を解決する役割を担っている。
紫:スキマと呼ばれる空間を自在に移動する妖怪。霊夢の助手として登場。
魔理沙:魔法使い見習いの人間。霊夢の友人。
文:新聞記者をやっている天狗。「文々。新聞」という新聞を発行している。
第一章 穏やかな死体
それは、クリスマスも近くなってきたある日の夜のことだった。
紅魔館に住む、パチュリーという名の少女と親しくなった魔理沙は
その日も紅魔館でパチュリーと会う約束をしていた。
魔理沙「うー、今日も冷えるなァ…」
外は一段と寒くなっていたが、パチュリーとの約束の時間が迫っていたため、
自宅を出た魔理沙は、乗り物の箒を片手に急いで紅魔館に向かっていった。
魔理沙「さーて。パチュリーのやつ待ってるかなー?」
しかし。
まさかこの後あのような出来事が起こるとは
このとき彼女は想像もしていなかったのだ。
・・・・・・・・・
紅魔館の入り口からパチュリーを尋ねた魔理沙は、門番の美鈴と
メイド長の咲夜に迎え入れられ、いつもパチュリーが居る地下の大図書館に向かった。
咲夜「パチュリー様。魔理沙様がお見えです。…パチュリー様?」
大図書館の扉をノックする咲夜。
だが、大図書館の中からは物音一つ無く、扉にも鍵が掛かっていた。
咲夜「おかしいですね…もうお休みになってしまったのでしょうか」
そう言われて、魔理沙は焦った。
魔理沙「そんなはずはないぜ。ちゃんと前から約束してあったのに…。
とりあえず開けてくれないか?咲夜」
という魔理沙だったが、咲夜の反応は鈍い。
咲夜「それが…少々事情がありまして…。
今日は私も、マスターキーを持っていないのです。
ですから、パチュリー様ご本人がお持ちの鍵がないと、こちらから開けることは…」
魔理沙「…ってことは、中に入れないのかよ!?折角ここまで来たってのに…。
…もしかして、パチュリーの身に何かあったんじゃ…?
咲夜、悪いけど無理矢理お邪魔するぜ!マスタースパアアアアク!」
美鈴「あっ!何て無茶を…」
無理矢理大図書館の扉を開けて、中に入った魔理沙達だったが、
大図書館にパチュリーの姿は見つからず、
かわりに部屋の真ん中の机の上で、血のついた分厚い本が発見された。
魔理沙「これは…?…血!?」
不審に思った彼女達は、その後手分けしてパチュリーを探した結果、
大図書館の隣にある、鍵のかかっていたパチュリーの自室で、
頭蓋の陥没した無残なパチュリーの死体を見つけた。
美鈴「な…!きゃあああああ!」
咲夜「ぱ、パチュリー様…!!」
魔理沙「う…嘘だろ…!?なんで…!」
不思議な死体だった。
目を閉じ、手を組んだ状態で綺麗にベッドに安置されているその姿は、
まるで祈るように穏やかで、傍目にはただ眠っているだけのようにも見えたが、
頭部の惨たらしい傷と、おびただしい血の跡が
確かに物言わぬ死体と成り果てたことを示していた。
しかし、その後紅魔館の住人が全員集まって
現場を捜索した結果、この状況の奇妙な不可解さに気づいた。
咲夜「このパチュリー様の部屋は、私のマスターキーかパチュリー様の鍵でしか施錠も開錠もできないのです。
ですが、私は今日の昼以降は私は一度もマスターキーを使用しておりません。
となると、扉の鍵はパチュリー様の鍵によって施錠されていたということになりますが…。
肝心の鍵は一体どこに…」
咲夜の言葉に一同で現場を捜索していると、美鈴と魔理沙がパチュリーの部屋で
それぞれパチュリーの自室の鍵と、大図書館の鍵を発見した。
レミリア「じゃあ、パチェは自分の鍵で部屋に戻って、そこで息絶えたというわけ?」
起きてきたばかりなのか、少し眠そうな表情で
まだ状況が把握しきれていない様子の紅魔館の主、レミリアが尋ねた。
咲夜「大図書館も、その鍵かマスターキーでしか、施錠も開錠もできませんから…おそらくは、そういうことになるかと」
レミリア「となると、犯人に襲われたパチェは大図書館を出て施錠し、自室に戻ってそこも施錠して、息絶えた…?」
魔理沙「まさか。致命傷を負っているのにか?誰かしらに助けを呼ぶものだろ、普通」
美鈴「この紅魔館は広いですから。助けを呼ぶことを諦めて、犯人から逃げることに徹したのかも…」
レミリア「それにしても、そんな急を要する事態にも関わらず、大図書館の扉まで律儀に施錠した意味もわからないわね…」
一同は、ただ考え込むばかりだった。
第二章 現場検証
紅魔館は、吸血鬼レミリア=スカーレットを主とする妖怪の館である。
厳かな外装と、一面に敷き詰められた紅色の絨毯を照らすのは、点在する燭台のみ。
館の主の天敵が太陽の光であるためか、窓は全て内部から打ち付けられており、
周囲を取り囲む高い塀と、入り口に佇む門番が、常に外部からの侵入を頑なに拒んでいる。
住人は、レミリアとその妹、メイドの咲夜、レミリアの友人のパチュリー、門番の美鈴、
図書館の給仕の小悪魔の6名と、その他に雇われのメイド妖精が複数名。
ただ、事件当日は丁度給仕達の休日に当たったため、
小悪魔やメイド妖精は終日館に立ち入ってはいないという。
紅魔館に到着した霊夢は、普段の巫女装束に
白いジャケットを羽織った格好で現れた。
霊夢「お邪魔するわ。博麗神社捜査一課の博麗霊夢よ」
紫「助手の紫よ」
魔理沙「おいおい、いつから神社には捜査一課ができたんだよ」
死体が発見された20時丁度に、咲夜は博麗神社に連絡を入れていた。
博麗の巫女は、幻想郷の異変を解決するための役割も担っている。
今回の事件を異変と見た彼女らは、急いで現場に駆けつけてきたのだった。
レミリア「遅かったじゃない。今はもう23時よ。」
霊夢「神社からここまで3時間もかかるんだから、しょうがないでしょ」
そう言って、霊夢は現場検証を開始すると言って、咲夜に案内されながら地下の捜索をはじめた。
霊夢「本当は、発見時のまま現場を保存していてほしかったけれど…。
まぁ、過ぎたことを言ってもしょうがないわ。紫、検死の結果は出た?」
紫「ええ。スキマから永琳に送った死体の状況から、死亡推定時刻は17:15らしいわ。
もちろん、1,2分の誤差はあるでしょうけど。
それから、これは見ればわかるけれど…死因は頭部の傷ね。
傷跡から考えて、ほぼ即死だったと断言できるわ。
大図書館の方で発見された本だけれど、傷口や状況と照合してこれが凶器であることに間違いないそうよ」
永琳は凶器の本から指紋を採取しようとしたが、誰の指紋も検出されなかった。
元々は大図書館のものであったことを考えると、パチュリーの指紋もついていないことは不自然だ。
これは後から指紋が拭き取られたことを示していた。
霊夢「となると、本当の現場は大図書館だった…?」
紫「霊夢、あれは…?」
よく見ると、大図書館からパチュリーの部屋の、パチュリーの死体が発見された所まで血痕が床を点々と伝っていた。
霊夢「…本当だわ。赤い絨毯の色に紛れてすぐには気づかないけれど、乾いてきた今では分かりやすいわね」
魔理沙「ちょっと待てよ、その前にさ。即死だって?
じゃあ、一体なんで2つの鍵がパチュリーの部屋にあったんだ?」
確かにそうだった。当初、致命傷を負ったパチュリーが部屋に逃げ込んで自ら鍵をかけ、
そこで息絶えたと一同は考えていたが、即死であれば事情は異なる。
パチュリーの死体と凶器は、ともに外部から施錠され密室の中に閉じ込められていた。
それも、両方ともパチュリーの部屋にあった鍵で。 <図1>
美鈴「死体が自分で部屋まで歩いて、鍵をかけて閉じこもった…?」
魔理沙「…まさか、吸血鬼に操られた、とかじゃないよな…」
魔理沙がそう言うと、一同は思わず一斉にレミリアの方を向いた。
レミリア「わ、私のわけないでしょ!パチュリーは親友なのよ!」
美鈴「もっ、申し訳ありませんお嬢様!」
霊夢「両部屋は間違いなく施錠されていたのね?」
咲夜「間違いありません。私、美鈴、魔理沙様の3人が確かに施錠を確認しています」
霊夢「となると、これは…」
紫「…密室殺人、ということになるわね」
霊夢「思ったより、複雑な事件になりそうだわ…。
まずは事件前後の状況を知りたいから、一人一人の証言を聞かせてくれないかしら。
もしろん、そこでさっきから写真を撮ってるパパラッチもね」
すると霊夢が指し示した先の物影から、文が頭をポリポリと掻きながら
ゆっくりとバツが悪そうに出てきた。
魔理沙「射命丸!?」
文「あやややや…」
第三章 証言
現段階で犯人の特定が困難であると思った霊夢は、それぞれ個別に
現場にいた紅魔館の住人全員を容疑者と仮定して、アリバイ証言を聞くことにした。
複数犯による共謀を防ぐため、容疑者は一人一人別室で、
霊夢と一対一で事情聴取が行われた。
<レミリアの証言>
「私は今日、昼間の事件で大変だったから何も気づかなかったわ。
16時頃には疲れきって眠ってしまっていたもの。後のことは全て咲夜に任せていたわ。
そういえば、その事件で咲夜のマスターキーが壊れてしまって
仕方なく今日はずっとドアの前で見張りをしていてもらったの
昼間の事件、のこと…?
…妹よ。彼女がまた暴れたの。今は厳重に閉じ込めているわ
さぁ…何時頃かまでは覚えてないわ。詳しくは咲夜とかに聞いて。
まぁ、あれだけ騒いでいたのだから、みんな知ってるとは思うけど…。
ただ昼を少し過ぎた頃で、まだ陽が高かったはずよ。
日の光の下に出ないようにセーブして暴れてたから、私も彼女を捕まえられたんだもの。
詳しくは咲夜に聞いて。
…妹の証言を聞きたい?今はやめておいて頂戴。
また暴れ出したら、今度こそ私にも手がつけられないわよ」
<咲夜の証言>
「パチュリー様のお部屋を開けることができるのは、パチュリー様がお持ちの鍵と
私が持っているマスターキーだけです。
ですが…実は私のマスターキーは、お昼に妹様が暴れた際に壊れてしまって
使うことができなかったのです…。
その時刻ですか?…確か13時頃だったかと思います。
そうそう、今日は夕方から、射命丸様が取材と称して館を訪れておりましたね。
私は…ええ、確か17:30頃から、レミリア様の部屋のすぐ傍で2時間ほど彼女の応対をしておりました。
その後暫くして、魔理沙様がいらっしゃったので、パチュリー様の部屋まで同行したら…
パチュリー様が、お亡くなりになっておりました…
鍵…?あぁ、パチュリー様の持っていた鍵ですね。
いつのまにか盗まれていた…可能性は、全く否定はできませんが、
今日のお昼、妹様が暴れた事件の後には、自室と大図書館に施錠されて、
大図書館に篭られたのを確認しております。
ですので、少なくともそれまでは、ご自身でお持ちだったかと…。
犯行があった時刻には、私はレミリアお嬢様の部屋の前で見張りをしておりました。
地下の大図書館からは離れた、2Fのお部屋です。鍵も無くては無用心だと思いましたので…。
お嬢様はお疲れのご様子で、ぐっすりと眠っておりまして、
私も20分置きくらいには、お嬢様のお部屋に入って、ご様子を確認していたのですが
一度も目が覚めたご様子は御座いませんでした」
<美鈴の証言>
「いつも私が居眠りしている間に魔理沙がこっそり入ってくると
咲夜さんに叱られておりまして、次こそクビにされると脅されておりましたので、
今日こそ私は誰も通さないように見張っておりました。
朝10時に起きて、持ち場についてから、ずっとです。
そういえば、射命丸様が紅魔館の門番の仕事について取材をと申してましたので
17時頃から、30分ほど彼女の応対をしておりましたが。
20時頃には魔理沙が来て、パチュリー様に会いに来たというので
咲夜様にご報告してから、お通ししました。
…一つ、伺いたいのですが。咲夜様のマスターキー。
ご本人は一度も使用されていないと仰っていましたが、本当なのでしょうか…?
いえいえ!別に私が咲夜様を疑っているとか、そういうわけでは…」
<文の証言>
「あやややや!確かに紅魔館の取材のためにこちらに来てました!
次の文々。新聞の見出しに使おうと思っておりましたので…。
そうです、まず入り口で眠そうにしていた美鈴さんに、門の所で17時から30分ほどインタビューをして、
そのまま中に通して頂いて、18:30頃までレミリアさんの部屋の前で咲夜さんにインタビューしてました!
レミリアさんやフランドールさんにもインタビューをお願いしようと思っていたのですが
1時間にわたってお願いした甲斐もなく、もうお休みとのことで断られてしまって、
仕方なくパチュリーさんにインタビューをして、今日の取材を終わろうとしていた矢先でした…」
<魔理沙の証言>
「もう何がなんだかわからないぜ!遊びに来たばっかりなのに、突然パチュリーが死んでて…!
あぁ、確かここに着いたのは20時くらいだったぜ。それまではずっと家にいたな。
もともとその時間にパチュリーと会う約束をしててな。でも大図書館に着いて部屋に行ったら、
鍵がかかってて返事もなかったから、何かあったのかと思って、扉を壊して中に入ったんだ。
そしたら、血のついた本が机の上に置いてあって、血痕が点々と…。
…そういや、あれほどの出血なら、きっと犯人にも返り血がついたはずだ。
もしかしたら、犯人は返り血がついても目立たない色の服を着ていたヤツ…?」
第四章 推理
証言を集めて事件前後の流れ <図2> を把握した霊夢達は
さらなる情報を集めるために、紅魔館内の探索を続けた。
霊夢「…だめだわ。どうやってもレミリアの部屋から
パチュリーの部屋までは急いでも20分はかかるみたい。
これが10分くらいだったら、あの人のアリバイが崩れるかと思ったのに…」
紫「…一人だけ、アリバイを聞けなかった人がいるわね」
霊夢「『妹』ね。彼女は事件当時のアリバイも不明瞭だわ。
厳重に閉じ込めたとレミリアは言っていたけれど…彼女なら時間までに抜け出して、
パチュリーを殺すことは不可能ではないかもしれない…」
紫「でも、密室を構築までする意味はあるかしら。
それに、外部から強引な手段で部屋に入った形跡はなかったわ」
霊夢「ここで、私達が集めた情報を整理してみましょうか」
@死体発見現場は密室だった
現場は完全な密室で、遠隔殺人であるかのような
細工も現場からは見つからなかった。
紫「犯人はあらかじめ、現場を密室に見せかけるトリックを用意していた、ということかしら」
霊夢「でも、それはおかしいわ。凶器になった本は確かに大図書館にあったパチュリーのものだった。
計画的な犯行だったら、凶器が現地調達なのはおかしい。となると、犯行は衝動的だったってことになるんじゃない?」
紫「現場は大図書館だわ。なかには凶器になりそうな分厚い本も置いてあるだろうことは容易に予想できたはず。
犯人は、凶器の処分の手間を省くために、現場で凶器を調達したのかもしれないわ」
霊夢「ふむ…確かにね。犯行が計画的か、衝動的かは断定できない…か」
霊夢「貴女みたいなスキマ妖怪の犯行だったら、密室トリックも意味はないけどね」
紫「ちょっと、ずっと一緒にいた私を疑うわけ?」
霊夢「スキマ…隙間…ねぇ。ちょっとしたドアの隙間さえあれば、鍵を投げ込むことも可能だった…?」
しかし、扉は閉めると完全に隙間なく閉じられて、鍵を投げ込むどころか糸を通すことすら不可能だった。
霊夢「ダメね、これじゃ。いわゆる”針と糸のトリック”ですら無理だわ」
紫「じゃあ、鍵は一体どこから室内に入れられたのかしらね…?」
霊夢「窓も全然ないものね、この館。息がつまりそうよ」
紫「館の主の天敵が太陽の光だからね。どこの部屋にも窓はないらしいわ」
A門以外の場所からの侵入の形跡がない。
大図書館もパチュリーの部屋も、隠し通路やその他の抜け道からの侵入の形跡もない。
両部屋中を隅から隅まで調べた結果、誰かが隠れている形跡も痕跡もなかった。
そもそも、今日は館全体に侵入の痕跡がなく、門以外の場所からの人の出入りもなかったようだった。
Bパチュリーは犯人に抵抗した様子がない。
現場の大図書館も、パチュリーの部屋も荒らされた様子はなかった。
紫「犯人は、パチュリーと親しい人物だった…?」
霊夢「…けれどそれも当たり前かもね。容疑者となり得る紅魔館の住人は
全員パチュリーとは親しい間柄であると言える。犯人特定の参考にはならないかも」
紫「それに、死体は部屋のベッドに安置され、目も閉じられた状態で綺麗に寝かされていたことが奇妙ね」
霊夢「殺した相手の死体に対して、犯人は敬意を払うかのように接しているわ」
紫「犯行は犯人の意図したものではなかったのかしら…?事故だった…?」
霊夢「それに、あの人はあのことを知らなかった…。
これは一体何を意味するのかしら…?」
はたして犯人は誰で、どのようにしてパチュリーを殺害したのか。
事件は一見困難な様相を見せていたが、
この時既に、事件を解決するための材料は全て揃っていたのだった。
四季映姫「アカシャは以上よ。
推理に移る前に確認するべきことは以下の4点。
1.「アカシャに書かれていることはすべて真実。ただし犯人はウソをついている可能性がある。」
2.「動機の強い弱いは重要ではない。」
3.「トリックは、超能力や魔法など超常的な事象によるものではない。
妖怪達の能力も、アカシャに書かれた事件には一切関与していない」
4.「犯人は登場人物の中の1人。この事件に共犯者は存在しない」
調書は下記の通り。
見事この事件に白黒はっきりつけてみなさい。」
【問1】
犯人以外の人物には犯行が不可能であることを説明せよ。
【問2】
死体発見現場の密室は、”ある人物”の行動によって作られたものである。
その行動について説明せよ。
【問3】
問2のような行動を”ある人物”がとった理由を説明せよ。
【問4】
犯人は誰か?
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